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経営者とは会社のトップであり、会社のトップは常に人の先端を走るべきだ。危機に備えて保守的になるのは構わないが、それも時と場合によるのではないか。忙しさにかまけて、変化を望まなくなれば、会社の成長は停滞するからだ。

今日、私の部下が上司に対して、仕事の効率化を求めるアイディアを提出していた。上司の回答は「以前のままで」という回答だったようだ。そのアイディアは、書類の廃棄BOXに捨てられていたのを見て、私は悲しくなった。

アイディアは悪くなかった。いや、むしろ私から見れば良かったとも言える。業務の効率も上がり、作業時間の短縮の可能性さえあった。しかしながら、上司は変化を望まなかった。なぜなのか?本当の理由は分からない。

だが、人間というものは歳を重ねてくると、変化を好まない傾向にあることは間違いない。今の現状に満足し、変化すれば良くなる事も「面倒なことになりそうだから」という考えから、変化を望まない。

本当にそれでいいのだろうか?社員レベルであれば、まだ会社としての可能性はある。しかしながら、中間管理職や経営者がこの思考に陥ってしまうと会社は成長を止めてしまうのだ。

「社員は社長以上に成長しない」という言葉がある。これは個人的な見解だが、社員は会社の成長の為にアイディアを出すが、管理職や経営者がそれを認める事が少なく、否定されることにより「アイディア自体を出す事をやめてしまう」という事も、その言葉の要因の一つではないか。

社員が「俺だったらこうするのに」「アレは駄目でしょ。こうしなきゃ」「いやー言わないけどねー」と、よく口にするのは見知った光景だろう。「こうしたらいいのに」というアイディアは持っていても、「どうせ言っても何も変わらないし」という理由から会社全体が良い変化を起こさなくなるという問題が発生する。

今回の例で言えば、上司はせめて代替案を提供すべきであった。ただ否定するだけなら、誰にでもできる。部下のアイディアが良いものであれば、それを活かす為の代替案を上司が示すべきである。

私は会社利益になる事であれば、何でも伝えるようにしている。おかげで担当する業務における利益率も向上し、新しい効率的な業務プロセスも生まれた。時には、上司である管理職に「あなたの考え方は古い!」とハッキリ伝えた事もあった。(退社覚悟でだが)本当に会社の事を考えている管理職と経営者であれば、部下の指摘が理に適ったものであれば、受け入れるはずだ。

仮に理に適ったことでなくても、間違っている点は部下が理解するまで「なぜ間違っているのか」という点を理解させるべきである。

あなたの会社は成長を止めていないだろうか?管理職と経営者の立場にある人は、もう一度自分の身の回りを見直して欲しい。

執筆:Kagoshiman
Photo:Trend Japan

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