東京都の埼玉、所沢市にあるトトロの森で2年前に起きた墓地騒動が、またもや持ち上がりました。

この森は、スタジオジブリが作成した「トトロ」の題材にもなったと言われる森です。

 

前回、墓地を計画したお寺側は計画を白紙撤回しましたが、現在計画による工事がスタートし、市民団体と衝突が発生しています。

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最初の計画時 2014年に何があったのか?

所沢市では、映画「となりのトトロ」の題材となった湿地帯を「大切にしたい」という思いから活動する「トトロのふるさと基金」という団体が活動しています。

市民から受け取った寄付金などを使用して土地を買い取り、「トトロの森」と名付け、環境保全活動を行っています。

現在では、多様な生態系が済み、夏場は蛍が舞うなど、豊かな湿地帯となっています。

 

そんなさなか、墓地不足により、「トトロのふるさと基金」が保有する「トトロの森」に隣接する土地において、あるお寺が計画した「墓地建設計画」が所沢市に申請されました。

当然「トトロのふるさと基金」は「環境保全」の観念から計画に反対し、計画は所沢市の「住宅地から100m以内には墓地を建設できない」という条例により計画は棄却されました。

この時、寺側は計画を「白紙撤回」とし、自然は守られたかのように見えました。

 

住民と水面下で交渉 計画を諦めたわけではなかった

しかし、近年になり状況が一転、寺側は計画地から100m以内に居住していた住人の土地を買い上げる事により条例をクリアし、計画を再申請、市は合法であるという理由から計画を承認しました。

この土地の住人は、墓地計画賛成派だったのも、功を奏しました。

 

「トトロのふるさと基金」は、署名活動を開始

市側も「市内に緑地を残す」、寺側も「墓地においては自然が残るように配慮する」という回答をしました。
しかしその対応に満足できない「トトロのふるさと基金側」は、計画の中止を求めるチラシを配布し、それに呼応した市民6万人が賛同署名を行い、さらに自治連合会が「所沢市が買い取って公有地化したらどうか」という案の「計画中止と土地の公有地化を求める決議」を出しました。

 

自治体連合会と署名の結果どうなったか

寺側は「すでに作業は進めており、合法である為、対応する予定はない」というスタンスを示しています。

所沢市は「市民が自然を大切にする気持ちはありがたいが、公有地化は寺側が計画中止にした場合にのみ検討。法律としては問題が無い為、許可の取り消しはできない。」という見解を示しました。

 

「トトロのふるさと基金」側の最終手段

寺側が計画を止めない限り、計画実施の阻止ができない「トトロのふるさと基金」側は、様々な方法を考えた結果、最終手段にでました。

「土地が急斜面になっていて地盤が不安定な為、危険である」という点から、墓地として相応しくなく、墓地計画における国の指針に沿っていないのではないか、という指摘を行いました。

 

現在は・・・

現在は、土地の地盤調査を行いつつ、計画を進める事を前提に、市側から地盤の強度不足に関する改善点を受け入れ計画を実施するという流れになっています。

 

結果的に、法律的に問題無ければ、結局は「先に手をうった金がある側が勝つ」という事ですね。自然を重視すべきなのか、迫りくる高齢化による墓地問題を重視すべきなのか、市側も対応に困っている様です。

ただ法律でも問題が無く、計画の申請においても許可が出てしまっている場合は、余程の問題が無ければ、計画は止められないでしょう。

現在も「狭山丘陵墓地開発反対協議会」などが、反対運動を行い、事業者側の違反点などを指摘している様ですが、計画がかなり進んでしまっているようなので、途中で中止にした場合は逆に市側が賠償責任問題を問われてしまう可能性もあります。

 

反対側に、まだ打つ手は残っているのでしょうか?今後の進展が気になるところです。

 

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